笑うと歯ぐきが見える(審美歯科)

笑うと歯ぐきが見える理由

ちょっと微笑んだだけで歯ぐきが見える、大きく口を開けて笑うと歯ぐきばかりが目立つ、という状態をアメリカ人は、ガミースマイル(歯ぐきの微笑み)と呼んで嫌います。人よりも少し歯ぐきが目立つ程度であれば、それほど気にすることはないでしょう。

好き嫌いは文化的な問題で、アジアの美人には、ガム(歯肉)の目立つ人がいます。ある女優もリップラインの高いガミースマイルですが、それがむしろ個性的なチャーミングポイントになっています。このようなわけで歯医者さんによっては、「病気じゃないから治療はできない」と答える人も少なくありません。

ガミースマイルには、笑ったときの上唇の位置が高いもの(ハイリップラインまたはハイスマイルライン)、上アゴが突出しているもの(前突)、歯が歯ぐきから十分に露出していないなどのいくつかの条件が複合しています。リップラインが高い場合は、前歯の突出がなく歯並びがきれいであれば、むしろ明るい印象を与えるので、嫌がられないでしょう。

歯が極端に短いとすれば露出不足で、歯が十分に長ければ上アゴ自体が前に出ている(骨格性の前突)と考えられます。日本人の場合は、元来上下のアゴがやや前方に出た人が多いので、ハイリップだけでもガミースマイルになりがちです。下の歯が咬耗して短くなると上の歯が歯ぐきごと伸び出してきますが、これもガミースマイルになります。

アゴの骨と歯が前方・下方に突出している場合には、
アゴの骨の外科(外科矯正)が必要になることがあります。