


●インプラント
失った歯を補う方法は、これまでは取り外し式の入れ歯か、残った歯を土台にする固定式の人工の歯(ブリッジ)しかありませんでした。これに対して、骨の中にチタンを埋め込み、それを土台に人工の歯をつくる方法の信頼性が向上しています。この方法は人工歯根あるいは歯科インプラントと呼ばれています。


インプラントの仕組み
インプラントは骨に埋め込まれているので、自分の歯のように見えます。そして、かみ合わせを長期間維持するという点で入れ歯に比べると非常に優れています。しかし自然の歯に比較するとほとんど感覚がなく、骨に固着しているために生理的な動きを示しません。部分的に歯を失った人に用いる場合には、自然の歯との挙動の違いが問題になります。
インプラントの信頼性
日本では70年代および80年代に、インプラントの一種の流行がありました。しかし残念なことにその長期的な術後経過は信頼を裏切るものでした。これに対し80年代末になって登場したチタンとあごの骨の一体化を原理とする方法(osseointegrated implant)は豊富な基礎研究に裏付けられ世界的に高い信頼性を得ることに成功しました。
その成功とともに適応症が無制限に拡大されるなど懸念もありますが、インプラント経験豊富な施術者であれば、非常に高い成功率が望めます。
インプラントの外観
インプラントは従来、天然歯のような自然な外観が期待できませんでしたが、90年代末から術式の工夫や組織再生療法の発展によって、天然歯と見間違えるような処置も可能になっています。
