


●妊娠と歯の健康
妊娠すると歯ぐきに炎症を起こしやすくなります。これはプラークコントロールによって簡単に改善します。
しかし歯周病のある人は妊娠前に必ず治しておくべきでしょう。歯周病は低体重児出産(出生時2500グラム以下)と深いかかわりをもっています。大規模な疫学調査で、高齢出産は低体重児出産にほとんど影響がなく、飲酒癖のある妊婦が飲酒しない妊婦に比べて3倍、母親が中等度から重度の歯周病に罹患していると、歯ぐきが健康な人に比べて7.5倍も低体重児を出産していることが分かったのです。歯周病原菌は、歯ぐきに炎症を起こすだけではなく、炎症を伝える物質が胎盤を収縮させ、歯周病原菌の毒素が血流を介して胎児の成長に悪影響を及ぼすと考えられています。
Offenbacher S, et al., J Periodontol 1996