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歯のAtoZ

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50音順・か行

●外傷性の脱落歯[がいしょうせいのだつらくし]
事故で歯が抜けたときには、きれいにしてから元の場所に戻す(再植)のが最良の方法である。再植の成否は、抜けてからの時間、抜けた歯の保存によって左右さる。抜けてからの時間が30分以内で保存状態が良ければ、まず成功する。1日経過したものでも通常再植を試みますが、長期的には歯根が吸収し脱落することが多くなる。抜けた歯のもっともよい保存方法は、さっと水洗してすぐ口のなかに含み、舌の下の唾液のなかに維持する方法である。牛乳の中に入れて歯医者さんに持ち込むのもいい。
●外傷性歯冠破折[がいしょうせいしかんはせつ]
スポーツや交通事故で歯をぶつけて折ってしまうことがある。出血があれば清潔なガーゼを患部で強く噛み止血し、歯科医院を受診する。折れて落ちた歯も利用できることが多いのでぬれたガーゼにつつんで持参する。折れた部分に神経(歯髄)が露出していれば神経の処置が必要になる。子どもの永久歯の場合は、歯根が完成していないので経過観察が大切。歯が割れなくても、強くぶつけたときは歯ぐきのなかで折れていることがある。歯髄のある歯では激しい痛みが生じる。歯髄のない歯が割れたときは、あまり痛みはないが、歯を支える組織が破壊されていることが多い。
●かかりつけ歯科医[かかりつけしかい]
厚生省では、困ったときに大病院に駆け込むような病院のかかり方を改め、日常の健康維持のために地域の診療所を利用することを推奨している。住民の日常的な健康管理の役割を果たすこのような機能を「かかりつけ医」「かかりつけ歯科医」機能と呼んでその充実を呼びかけているが、歯科では開業診療所が多く、自分にあった診療所を選んで定期的に健康管理のために通院することが可能である。とくに従来の歯科治療ではなく、悪くしないための「かかり方」が推奨されている。
●顎関節症・顎機能障害[がくかんせつしょう・がくきのうしょうがい]
アゴの関節に原因があって、アゴの運動制限や痛みなどがあるケースやからだの姿勢やアゴの使い方に無理があってアゴを動かす筋肉やその筋膜が炎症を起こし痙攣や痛みがあるケースなどの治療。アゴの関節円板の位置やかたちが変位して障害が出ていることも多いが、一般には対症療法が望ましいとされる。また多くのアゴの運動障害や痛みは、安静にしていると解消する。またこれと類似したもので、かみ合わせの不快感やめまい、頭痛、肩こりなどをかみ合わせに起因する症状であるとしてかみ合わせを治す治療が一部に行われている。しかし、たとえ歯の治療がきっかけになっている場合でも、かみ合わせの改善だけで不快症状が解消することは稀である。
●学会認定医[がっかいにんていい]
各種学会が所属会員について、一定の専門性があることを認定したもの。専門医制度のないわが国で、専門性を推測する一定の目安になるが、大学に一定期間在籍したことを認定基準にするなど、臨床経験や臨床実績を必ずしも反映していないとの批判もある。
●顎骨骨折[がくこつこっせつ]
激しくあごをぶつけ、激しい痛み、顔面の腫れがあり、歯がかみ合わないときは、あごの骨の骨折が疑われる。放置すると顔の変形やかみ合わせの異常が残ってしまうこともあるので、すぐに口腔外科を受診すべきである。
●窩洞[かどう]
むし歯などを修復するために、病巣部を除去し、かつ修復材料の特性に合わせて形態を整えた窪みをいう.
●カルテ[かるて]
診療内容について書いたカード。診療録。処置行為、診査結果、投薬内容などを時間経過に沿って記録する。5年間の保存義務がある。かかりつけの歯科医の場合は通常、さらに長期間保存している。
●カロ[かろ]
顆路。あごの関節の頭部(下顎頭)のことを、そのこぶし状のかたちから顆頭と呼ぶが、その顆頭の中心が開閉口時に運動する軌跡のこと。前歯の傾斜や接触の仕方との関係で重視することがある。
●関節円板[かんせつえんばん]
あごの関節のの中間に介在する血管のほとんどない組織でこの動きと小さな摩擦のおかげであごがスムースに動く。円板の周辺部は厚く,中心部は薄い凹レンズ状のかたちをしている。
●関節脱臼[かんせつだっきゅう]
俗に「あごが外れる」という状態。あごの関節は頭蓋にあるへこみ(関節窩)に下あごの端(下顎頭・顆頭)が収まっており、関節靭帯や関節包によって運動を制限されている。このへこみが浅くなったり靭帯が緩んでいると、大きなあくびや口を開けたときに外れて戻らなくなることがある。これを関節脱臼という。自力で元に戻らないときには、両手の親指を奥歯に置いて下あごをしっかりつかんで、下に押し下げ奧へ押せば元の位置に戻る。痛みがあるときは、病院の口腔外科を受診することが望ましい。
●感染根管[かんせんこんかん]
歯のなかの血管の豊富な組織である歯髄が壊死し、その腐敗が根管の象牙質にまで及んだ状態をいう。根管のなかには歯髄の腐敗産物や、細菌、膿などがたまり、悪臭を呈する。また細菌は,象牙質の小孔(象牙細管)を介し、象牙質内に深く侵入する。根管内部の感染内容物は、その先にある根尖孔から漏出して根尖の歯周組織を刺激するため、根の先に炎症が生じる。
●キュウハツ[きゅうはつ]
急性発作。歯ぐきに膿がたまる歯周膿瘍のために急に歯ぐきが腫れて痛む症状。
●矯正[きょうせい]
歯ならびを治したり、受け口や出っ歯などのかみ合わせの異常を治す治療のことを矯正歯科といいう。乳歯が残っているころから、あごの成長を予測し、舌や口唇・指を吸う癖などを改善してあごの成長を促すものから、成長が終わって大人になってから歯の位置を動かして、歯ならびや顔貌を改善するもの、歯の治療のために歯を動かすものなどさまざまな矯正歯科治療がある。その方法も、使用する装置、診断方法などにも、さまざまな考え方があり多様である。技術的に熟練を要するので、日本には専門医制度がないにもかかわらず専業または専門に担当する歯科医がいる。
●矯正と連携した審美補綴治療[きょうせいとれんけいしたしんびほしゅうちりょう]
歯周病のひどくなった人や歯を失った人では歯の位置や傾きがアンバランスになっている。そこでブリッジやかぶせる処置をする前に矯正治療をすると、歯並びばかりでなく歯ぐきとの調和や骨のかたちなどが改善できる。このように大人の高度な治療では、この連携が望ましいが、矯正歯科では従来、歯を削ったりかぶせたりする治療を前提にしてこなかったので、矯正と補綴の連携はまだまだ一般的ではない。
●キョクマ[きょくま]
局所麻酔。局所的な麻酔のことで、主にキシロカイン(商品名)などの浸潤麻酔注射。
●キンシン[きんしん]
近心。からだの位置関係を示すコトバで、あるものより正中(からだの中心線)側の位置。
●金パラ[きんぱら]
金銀パラジウム合金。保険診療でクラウンやインレーなどに用いられる金を12%以上含有した銀およびパラジウムからなる合金。
●毛先磨き[けさきみがき]
歯ブラシの使い方の基本を表現したことば。横浜の歯科医師・歯科衛生士グループにより力を抜いて歯ブラシの毛先を歯面に当てることの重要性が強調され全国に広まった。歯ブラシの一部を意識的に歯面に直角にあてるため「かかと磨き」「つま先磨き」などの歯磨き指導法が考案された。
●口腔外科[こうくうげか]
困難な抜歯の他、口のなかの粘膜や骨の病気を主に扱う専門を口腔外科という。また事故による外傷や、口腔ガンなどの外科処置も口腔外科の分野である。
●誤嚥性肺炎[ごえんせいはいえん]
高齢者や重い病気でからだの弱った人は、しばしば肺炎を起こし発熱に悩まされる。肺炎は65歳以上の高齢者の死因のトップを占める。原因は不顕性誤嚥。知らないうちに口の中の細菌をいっぱい含んだ唾液を肺に吸い込むことによって起こるもの。とくに脳梗塞を起こした人は嚥下反射や咳反射の機能が低下し、抵抗力も落ちているので肺炎を起こしやすい。喫煙者や経管栄養の入院患者なども口の中が不潔になりやすいので要注意。昼間上体をできるだけ起こし、またプラークコントロールをすることによってかなり予防できることが分かっている。
●子どもの歯の治療[こどものはのちりょう]
子どもの歯は、とてもむし歯になりやすいだけでなく、あごの成長・発育、歯の生えかわりなど、特別の配慮を必要としている。このため小児歯科医という子ども専門の歯医者さんがいるが、小児歯科の医院では、子どもの好きなオモチャをそろえたり、治療に対して不安になっている子どもの気持ちを気遣ったり、子どもが治療をこわがらず楽しめるような雰囲気づくりをしている。
●コンカンチリョウ[こんかんちりょう]
根管治療。
●根管治療[こんかんちりょう]
歯の内部の血管と神経がいっぱいつまった組織を歯髄と呼ぶが、その歯髄が充満している空洞を根管または歯髄腔という。この歯髄が感染、壊死、変性した場合、組織片を、産生毒素、汚染された歯質などを除去する処置。器械的化学的な清掃と、後の処置をしやすくする根管形成、消毒からなる。まれにそれにつづく根管を塞ぐ根管充填を含めて根管治療ということもある。
●コンチ[こんち]
根管治療
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